朝顔山

はじめて蒔いた種は近所の人が唐突に「これあげる」とくれたもの。あんまり考えずに蒔いたら思いのほか大きくなってしまい、よし来年はちゃんと場所を選ぼうと思った。で、ベランダの下にプランターを並べてグリーンカーテンのごとく屋根まで伸ばすことに。でも朝顔の花は陽の方を向いて咲くから私が見るのは全て裏の顔。だめじゃん。次の年は工房の屋根まで届くように一列に蒔いた。仕事中「咲いてるかな」とのぞくときは日中だから花も葉もしぼんで元気がない。相方に「きたないから早く取ってよ」と言われるしまつ。もうやめた、と枯れた蔓を庭のすみに放置しておいたら翌年はそのあたりにゴチャゴチャした朝顔が地面をはっていた。今年は春に竹で2メートル超えのドームを作ってみたら大成功。朝顔山ができました、とさ。

Naomi Shioya's WORKS

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