秋の野の花

昔、通っていたおしゃれなフラワーアレンジメントの教室で「野にあるように活ける」という秋のアレンジメントを習った。その頃はほとんど東京を出ない生活をしていて、野の花のイメージがピンとこなかった私。

セイタカアワダチソウもススキも、南青山ではけっこう高かったなあ。近所を歩きながらそれを買っていた自分を思い出して苦笑い。

息子が保育園で仕入れてくる野草話もいちいち面白かった。「ヒメジオンていう花だよ」と教えたら「ちがうよ、貧乏草だよ。ぜったい飾っちゃダメなんだよ、貧乏になるんだよ」と目をまん丸にして訴えてきたり。ヒメジオン、さすがに南青山でも売ってなかった。

今日は庭とその周りから集めた花を仕上げたての花器に活けてみた。習ったのはこんなんだったかなあと思いつつ、その嘘っぽさに驚く。ブルーベリー、セイタカアワダチソウ、ネジバナ、ヤマゼリ、こんな組み合わせ、野にはないから。