色ガラス
吹きガラスの器を作る時の色付け方法で一番好きだったのは「ウチギセ」という技法。濃い色ガラスをパイプの先につけ、その上に透明のガラスを巻き付けて吹くと全体に色がのびる。
その色ガラス、私が大学で勉強し始めたころはドイツのクーグラー社に直接注文して送ってもらう必要があった。インターネットなんてない時代、何番の何色を何キロという注文書を英語で書いてエアメールで送ると、ひと月ほどしてドイツマルクの請求書が届く。で、その金額を郵便局から国際為替で送るんだったかな。しばらくすると色ガラスが船便で届いた。
そういう作業も勉強だと思っていたけれど、注文しようとすると研究室やあったこともない先輩から「ついでに」と頼まれてしまう。自分の分だけなら家に届いておしまいなのに、注文にあわせて分けて清算して・・・と大仕事だった。100キロをこえると税関まで取りに行かなくてはならない。しかも当時そんな重量物を運べるのは私の通学車(四駆のピックアップトラック)だけだったし。
日本に代理店が出来て必要な分だけ手に入るようになってからのガラス屋には驚きだろう。でも半額くらいで買えるんだよ。でも大変な分ついつい多めに注文していた。
買った色ガラス-使った色ガラス=今うちにある色ガラス、大量だ!金額にしたらひと財産。欲しい人もいるんだろうね。連絡ください。お安くしとくよ。
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