紙を染める
絵を描くことに苦手意識がある。
鉛筆デッサンは得意な方だった。イラストマップなんかはちょくちょく描く。オブジェを作る時も実寸で描きながらデザインを煮詰め、それを型紙にする。
だから描いてるといえば描いてる。
だけどそれは絵じゃない。何度も「絵を描くぞ」と決意して素敵な(高価な)白い紙に向かうのだけれど悲しくなるくらい良くない。
「そんなことないでしょう」と言ってくれる版画家さんに見てもらったら「・・・無理して描かなくてもいいと思います」と。
そういうことなんです。
でもガラスより紙の方が材料としても安いし、やっぱり多くの人に受け入れられていることが羨ましい。
そして思いついたのが紙に描くのではなくて、紙を染めるという方法。紙を素材の一つとして扱ってみた。絵じゃないけど。紙ではあるから一歩近づいた感じがする。
夜な夜な無心になって紙を染めるのは楽しい。100枚以上染めたって材料費はたいしたことない。ガラスに比べれば、の話だけど。
作品にしようと思って染めた紙だけど、水戸「どこかのギャラリー」の襖に貼ってみたらけっこういい感じになった。ガラスを見ないで襖ばっかり褒める人もいるくらい。
だから6月は紙を染めるワークショップします。自己流ですが襖への貼り方も教えます。
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