庭の植物
盛大に咲いている庭のハナニラをガラス器に飾った。以前の住人が植えたであろう植物は他にも水仙やギボウシ、紫蘭、椿に梅、ブドウなどなど。小さな庭には多すぎるほどで、私が欲しいと思っているキンカンやブルーベリーが入り込む余地がない。
18まで暮らした家の庭は祖母のテリトリーだった。春になれば赤っぽい紫色の木蓮の花が素敵だったし、いろんな種類のバラもあったと思う。
その後引っ越した横浜の家では父と母が広い庭にずいぶんと手をかけていた。大きな桜の木もあって自宅でお花見ができた、らしい。20代の私はゆっくりと自宅の庭を愛でる暇はなかったんだな。出かける私の背中に「きれいだから庭の花を見ていきなさいよ」なんて声がかかっていた気がする。父が亡き後その家はすべての庭木が切られ分譲されてしまった。20年近くたった今も母はあの庭のことを懐かしむ。申し訳ないけど仕方なかったのよね。
去年まで住んでいた旧里美村の庭。一本も木の生えていない荒れ地が27年後には森のようなジャングルのような庭に育った。そこも今ではスッキリと明るい庭に生まれ変わったらしい。
仕方ないのよね。大切にすること、諦めること、上手に折り合いをつけていかないとね。
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